2016年02月17日

ブレイブガールズに思う 商業と芸術の狭間で

加筆予定といいつつ
忙しくて24時間たってしまいました(^^ゞ

新しく記事にして、
ブレイブガールズについての本音を語ろうと思います。

新曲「변했어」

Brave-Girls02.gif
MVはカメラワークを駆使して凝ってますね。
時間をかけて作り込んだ感じがいたるところにあります。

Brave Girls00.gif
2人だけ残った初期メンバーの1人
ヘランはラッパーとして成長しました。
ラップと音楽との融合が見事で
全編の見せ場となっています。

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黒と白のシンプルな衣装。

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The Showにも登場。
160216 The Show - Brave Girls - Deepened

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ショーケースもありました。


今回の曲も、明らかに他の歌手とは違った
新しいものを感じさせてくれます。

ブレイブサウンドファンとしては
勇敢な兄弟が商業主義とは別に「本当にやりたい音楽」
思う存分追及している場として非常に興味深く
個人的趣味の世界に没頭させてくれるガールズグループと言えます。
私の「お気に入りリスト」にも、確実に加わるでしょう。

2008年のソン・ダムビの「Crazy」のヒットをきっかけに
スター作曲家としての道を歩み始めた勇敢な兄弟。
出す曲の7つは必ずチャート上位にあるという時期もありました。
本来、裏方的存在だった作曲家が、スターとして
ネームバリューを持つ現象
の先駆けとなりました。
勇敢な兄弟が作曲したというだけで売れる!!
そういう時期もあったのです。

いわば「まず作曲家ありき」で発足した感のある
ブレイブガールズ。
彼女たちのデビューで思った、ブログ主の本音を言いましょう。

「ブレイブガールズは
売れないと思った。」


え〜〜! また強烈な本音ですね〜〜!
それはいったいどういうわけでしょう?

デビュー当時こそ、勇敢な兄弟のスター性で
ある程度の売れ行きはありましたが、
その後は、伸び悩み、3年ものブランクを空けることになります。

ハリウッドのスター俳優でもよくあることですが
金回りがよくなると、税金対策で会社を立てるということがあります。
ブレイブエンタ、そしてブレイブガールズの
税金対策としての要素があった可能性はというと
必ずしもゼロではない。そういう現実もあります。

ブレイブガールズは、勇敢な兄弟がワンマンで
すべてを仕切るというのが売りであったわけですが
だから、うまく行くかというと、世の中そんなに甘くない
というのが現実です。

優れたクリエイターが、プロダクション、演出、
金銭の工面にいたるまで、すべてを担当すると
必ずしもうまく行かないのです。


映画の世界で、最も代表的なのが

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「ゴッドファーザー」の監督、F・コッポラの「地獄の黙示録」
いわば自腹で撮ったために
風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなった典型例です。
失敗作と言われる一方で
マニアにとっては神格化されている映画でもあります。

音楽の世界でも同様。
優れた作曲家だからといって、マネージメント
人選、プロダクション、会社経営のすべてに
優れているとは限らない。むしろ逆の場合も多いのです。

そして、商業的側面のみならず
音楽という芸術面でも「ワンマン」が必ずしも
好ましいとは限りません。


初期のブレイブガールズのメンバーには
勇敢な兄弟ことカン・ドンチョルさんの
個人的女性の趣味が非常に色濃く出ていると言えます。
あまり長身の女性はいません。
西洋型美人よりは、東洋型の方が好み。
ずば抜けた美形ではなく、
どちらかというと、場末のバーが似合うような
少々下品でも人情を感じさせる情け深い女。
クリエイターの個人的趣味で徹底的に凝り固まった世界
展開されます。

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今回の新生メンバーでも
98組などの超若い子はいません。
アイドルとしては、比較的年増を集めてあります。
(ただ、初期メンバーとくらべると、かなり趣向に変化があります。)

ブレイブサウンドマニアとして、研究材料としては
非常に興味深いですが、ブレイブガールズが幅広い客層に
アピールして売れるかどうかについては別問題となってしまいます。

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しかし、2014年にカン・ドンチョルさんがFNCのガールズグループ
AOAに出会った時は、すべてが違っていました。

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ヘジョンのような、ドンチョルさんの女性の好みとは
全く違う新鮮な女性歌手との出会いは
彼に大きなインスピレーションを与え
結果として、今までにない異国情緒豊かな
ブレイブサウンドが誕生し、
立て続けにヒットを飛ばすことになったのです。

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FNCのハン代表とのマンツーマンでの細かい打ち合わせ。
外側のプロデューサーからの依頼に答えるという
仕事の仕方は、作曲家というクリエイターの視野を
いかに広げてくれるかという典型的な例といえましょう。


FNCのハン代表との付き合いで、
会社経営者としてのノウハウも学んだことでしょう。
プロデューサーとしての、ドンチョルさんは成長しているはずです。

3年のブランク後のブレイブガールズは
今までとは違った発展があることを期待したいです。

しかし・・・・
実は、ここで大きなジレンマが生じるのです。

はたして、ブレイブガールズは
売れてしまってよいのか?


商業性から切り離された独自の世界にあることが
ブレイブガールズの「独創性」です。
しかし、売れてしまったら。
売れ続けるような運営をしなければなりません。
おのずから、曲の作り方も変わってしまうでしょう。
それでは、
外部から依頼された仕事の仕方と変わらなくなってしまいます。

また、勇敢な兄弟の独自の味のある優れた歌ならば
シスターのヒョリンや、AOAのチョアなど
より優れた歌手に歌ってもらった方が、さらに曲も輝くでしょう。
スターならカリスマ性もあります。ヒットの規模も違います。
歌手を育てると言う面では、必ずしも業績のない勇敢な兄弟の
ブレイブガールズが歌わなければならない理由はどこにあるのか。
「なぜブレイブガールズなのか?」
「なぜブレイブガールズでなければならないのか?」

優れた作曲家の曲だからこそ、「売れなければならない」という
商業性と関わる瞬間、またぞろジレンマが生じてしまうのです。

だからといって、売れなければ消えるしかありません。
3年のブランクはあまりに長すぎます。

となると、そこそこ消えない程度に売れてもらって
ブレイブサウンドの独自の世界は、
保ち続けるのが理想なのかもしれません。
ブレイブガールズは、作曲家カン・ドンチョル氏の
理想的デモテープ歌手のように存在し続けるのかもしれません。

しかし・・・・
それでは、メンバーがあまりに可愛そうですね(笑)
彼女たちだって、スターを夢見ているわけですから
消えない程度に存続などと言われては肩無しです。

ジレンマの解決策

ブレイブエンタのもう一つの愛弟子「ワンパンチ」について。

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TV番組「ボスが見ている」で新生ブレイブガールズと一緒に
パンチ君が写っています。
実は、相方の「ワン」君は、つい最近JYPに移籍しました。
勇敢な兄弟が手塩にかけて育てた愛弟子は
才能を発揮すると同時に、すぐに引き抜かれてしまう運命に
あるようです。

ただ、最近は勇敢な兄弟も、割り切っているようで
ゼロの状態から育てることに喜びを見出し
大金をかけてスターにすることの方は
外の大きな事務所に任せる・・・・
その方がドンチョルさんも楽なのかもしれません。
すると・・・・
ブレイブガールズも
商業主義から離れた独自の音楽を追求する場で育つ
いわば「苗床」のような存在でいいのかもしれません。
才能を発揮して頭角を表したメンバーがいたら、
大きな事務所に移籍する。
そういう形なら、ブレイブガールズの「芸術的音楽性」は保たれ
同時に、メンバーたちの夢も追い続けることが出来ます。

その代り、「苗床」では、
グループの結束にこだわり、ファンクラブの規模を大きくしていくことで
支えていくという一般のアイドルファンの愛し方は難しくなります。

しかし、私はアイドルファンではありません。
どちらかというと作曲家など、クリエイター本意な
K−POPへの親しみ方
をしているので
K-POPにおける「苗床」としての
ブレイブガールズもあってもいいと思っています。


以上、徒然なるままに
ブレイブガールズへの本音を語りました。
こんな考え方もあると、広い心でお読みくだされば幸いです。


最後に、過去のブレイブガールズの名作集です。

あらゆるブレイブサウンドの原型があって素晴らしいです。


[M/V] 아나요 - 브레이브걸스 / Do you know - Bravegirls
これは、私が「優しい哀愁」と呼んでいるタイプの
ブレイブサウンドです。


[M/V] So sexy - 브레이브걸스 Bravegirls
ポミニのあのシリーズにも通じる可愛いラップ。


[M/V] 요즘 너 - 브레이브걸스 / NowadaysYou - Bravegirls
アフタースクールがブレイブサウンドから離れた頃の作品。
どこか似た響きがありますが、
服装がマニッシュに決まっているところは
アフスクの名作「Because of You」を受け継いでいるという感じです。

新旧含め、ブレイブサウンドらしい形を
継続的に体現している
のがブレイブガールズと言えましょう。


最後に、今回の新曲について世界のファンが「連想する」と言っている
Ciaraの曲「Dance Like We're Making Love 」


Ciara - Dance Like We're Making Love
確かに連想させるものはありますが
聴き比べれば、ブレイブサウンドには独自の輝きがあると思います。

Ciaraの曲も私好みです。(^o^)

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タグ:Brave Sound
posted by KYcat at 16:06| Comment(4) | ブレイブサウンド
この記事へのコメント
僕の中の意見ですけど
作曲家って極論作曲だけしてればいいと思うんですよね
おっしゃる通り夕刊な兄弟がマネジメントとか経営とかやってもうーんって感じなんですよね
だって本職じゃないですからね笑
Posted by T at 2016年02月18日 16:36
>Tさん

どうも!
コメント、ありがとうございます。

「作曲家って極論作曲だけしてればいいと思うんですよね」
100%クリエイターとしての仕事に集中できるのが理想ですね。
そのために、優秀なプロデューサーがいてくれればいいのですが
時として、ダメPがいて、クリエイターの仕事を
ぶっ壊したりします。
映画の世界では特に多く、監督業が被害をこうむります(笑)
すると、ダメPに邪魔されない理想的環境を求めると
どうしても自分でやってしまうんですよね。

勇敢な兄弟にとって、FNCのハン代表のような
理想的パトロンに恵まれるのは、結構、まれだったりします。

AOAのお蔭で、勇敢な兄弟もかなり潤いました。
ブレイブガールズも、暫くは、続けて曲を出せるかもしれません。
いわば、ブレイブガールズの本当のパトロンは
間接的ですが
FNCのハン代表かもしれませんね。(笑)
Posted by KYcat at 2016年02月18日 16:37
こんばんは!

記事を読みながら、「なるほど、確かに」と思うところはありました。

そこそこ消えない程度に売れてる歌手って、例えば誰がいますか??笑

K-POPでの3年はとても長い時間ですよね!?
もはや活動再開というより新グループデビューの方がしっくりきますね!笑

人それぞれ、音楽、K-POPの楽しみ方はあると思いますよ!

僕の場合は完全にメロディ重視です、歌詞の内容などはあまり気にしません!笑

なので、よく歌詞に共感するなどの言葉を聞きますが、今まで一度も歌詞に共感したことはありません!笑

もちろんメンバーのヴィジュアルも大事です
Posted by イカれたニャンコ at 2016年02月18日 16:44
>イカれたニャンコさん

どうも!!
コメントありがとうございます。
お返事、大変遅くなりました。(^^ゞ(^^ゞ

返信は、2〜3行で軽くではなく
じっくり書きたい主義なこともあり
落ち着いて書ける状態になるまで
時間がかかっちゃいました。

「「なるほど、確かに」」
共感、ありがとうございます。
芸術と商業主義の狭間というのは
本当に複雑で、一言で言えることではないですねぇ

「そこそこ消えない程度に売れてる歌手って、例えば誰がいますか??笑」
そ〜〜ですねぇ 誰でしょう(笑)
ガビNJあたりでしょうか。
紆余曲折ありましたが、10年続きました。
作風もほとんど変わっていませんね。
でも・・・・売れているとは・・・・言い難いかも。
赤字覚悟で出資してくれるパトロンがいるのかもしれません。
そういう意味ではブレイブガールズも、
同じ側面があるかも。

「新グループデビュー」
完全な『新生』ブレイブガールズですね。
彼女たちが新曲を出すときは
100%確実にブレイブサウンドが聴けるというのが
最大のありがたみです。

「完全にメロディ重視」
同感で〜〜す!!
心に沁みるよい音楽は、言葉の障壁を超えていますね。
歌詞無しのクラシックなどは時代をも超えます。

「よく歌詞に共感するなどの言葉を聞きますが、今まで一度も歌詞に共感したことはありません!笑」

またまた同感で〜〜す!!!!
よいことを言ってくれますね。
本当にその通りです。
『共感』というのは、政治家の演説とか、思想に対してであり
歌に対しては、違和感があります。
例えば、K-POPでも、気に入った歌をリピした後に
歌詞を意識して(字幕版で観た時など)
さらに感動が深まることはありますが
それでも『共感』ではありませんよね。

歌はどこまでも感性で感じるもので
理屈でこねくりまわして理解するものではありません。

まあ、Jポップなどでも『歌詞に共感』とか言う声は聞きますが
一種の新興○教みたいに感じることさえあります(笑)

あの坂本九の『上を向いて歩こう』が全米1位を取ったのも
『スキヤキソング』などと言う訳の分からぬ英語訳ではなく、
坂本氏自身のオール日本語の音源でした。
言葉は全く分からなくても、あの歌の持つ独特の
哀愁感が米国の人たちにも伝わったのですね。

歌は言葉も国境も超えるのだなと
感動してしまいます。
Posted by KYcat at 2016年02月19日 14:03