
2017年6月4日の人気歌謡を最後に、SISTARは7年に渡る活動を終えた。
数あるアイドルの解散の中では、珍しく後味のよい終わり方だと思う。
最後のステージは、物々しい解散コンサートではなく、歌番組であった。
まさに、理想的なK-POPの花道を去ったと言えよう。
その理由を分析してみた。
@ブレイブサウンドという
オリジナルカラーが
初めから定着していた点

デビュー曲「Push Push」から大ブレイクの「Alone」まで、ほとんどの作曲は勇敢な兄弟で固定していた。もう一つのブレイブガールズと言ってもいいくらいである。作曲家と共に歌手も成長していくと言うことは、アーティストとしての進化でもあり、時空を超えて作品を残すことにつながるのである。目先の数字さえ稼げればというアイドル活動とは一線を画すところである。
ところが・・・・
「LovingU」あたりから様子が変わってきた。「Give It To Me」のようなブレイブサウンドもどきを歌っている頃はまだましだったが、「二段横蹴り」の洋楽もどきを歌い始めてから、いわゆる「誰が歌っても同じ」になってきたのだ。
これはシスターの危機であった。
ヒョリンも「黒人歌手もどき」を意識し始めた。
「もどき」は本家には勝てない宿命にある。

本物に比べたら肉体のボリュームも声量も、
そして黒さもかなうわけがない。

MV
そんな中、「I Like That」で原点回帰をした。これは勇敢な兄弟による曲ではなかったが、明らかに初期の雰囲気に戻っていた。ブレイブサウンドもどきかもしれないが、その本家がもどきを歌う分には、全く問題はない。そう、シスターはブレイブサウンドの本家。これが定着していた点は非常に重要である。
これで、初期からのガチペンから、もどき以降の一般ファンまで、すべてのファンを裏切ることなく楽しませることに成功したのだ。
Aメンバーチェンジがなかった
人数が4人と少ないとはいえ、Girl’s Day、Stellarなど早くからメンバーが変わるグループは多い。作曲家を初めとした「チームSistar」のカラーが早くから確立していたからこそ、メンバーを変える必要もなかったのである。
極端なセクシー路線への転向も必要ない。
Sistarは初めからお色気路線だった。
ヒョリンは歌姫として君臨していたが、ソユのデュエットが大ヒットしたこともあり、シスター歌姫の双璧としての存在感は大きかった。ボラは「可愛い系」好きのファンの心をとらえ続けた。ダソムは目立ったソロはなかったが、だからと言って彼女の存在感が小さくなることはない。ヒョリンと対照的な、色白な肌と豊満な胸、東洋美人ぶりは際立っていた。
人気の有無、ソロ曲のヒットなどの違いで、「チームSistar」がメンバーの扱いの量を減らすようなことはしなかった。全員、万遍なく活動したのである。だからこそ、メンバー4人も、事務所との方向性の違いや、不平不満を抱くことなく、円滑に活動し続けることが出来たのだ。
B「恋愛発覚や宣言」なし
噂や説、そしてメンバー自ら一般恋愛論としてTV番組で「語る」ことはあっても、宣言はなかった。ボラが解散後に発覚したので、それまで色々あったろうが、決して発覚しないように、ファンには気を使っていたに違いない。
どうせK-POPファンの多くは女性ファンだから、恋愛宣言したところで人気に支障はあるまいと、女性メンバーの恋愛には敏感で傷つきやすい男性ファン、特に独身男性ファンをなめてかかると、少女時代みたいになってしまうぞ(爆)
C韓国TV番組に、出演し続けた
Sistarは音源女王であり、アイドルと同時にアーティストとしての性格が強い。アイドルから始めた歌手でも、音源女王的な側面が強まると、歌番組などに出演しなくなることがある。
(某「妹」系ソロ女性歌手のように)
音源の数を稼いでいればよいというものでもあるまい。(実際、韓国市場での音源売り上げによる収益は微々たるものである。)
アイドルから始まったなら、華のあるTV番組で適度に活躍することも大切である。Sistarは、アーティストでありながらも、TV番組にしっかり出演し続けた。
D日本市場に対して距離を置き続けた
予定、計画はあったが、Sistarが日本市場へ進出することはなかった。ブログ主が常に書き続けていることだが、日本市場には、K-POP女性グループを本質的に狂わせてしまう何らかの「毒素」がある。単に、日本の商売人に都合のよいように利用されるのみならず、日本のファンの皆さんと「温かい交流」をすることによって、骨の髄まで日本化してしまうことで、「内部崩壊」してしまう例もある。(少女時代はその典型)。
活動をコンスタントに継続したいなら、日本市場には距離を置いた方が身のためなのだ。Sistarはそれを実現した数少ないスター歌手である。進出を試みて失敗したという汚点すらないのも気持ちよいものである。
(某「妹」系ソロ歌手と違って)←くどい!!(爆)
以上が、ブログ主が分析する「SISTARが理想的な花道を去れた」主な要因である。
ここで・・・・
現在、K-POP界一線で活躍する女性アイドルのなかで、
誰が最も「理想的な花道を去れる」だろうか。
そもそも、
理想的なK-POP歌手とは何かということにもかかわることである。
果たして少女時代が最も理想的かと言うと、甚だ疑問である。
あなたの愛するアイドルが
少女時代のような顛末をたどりたいと思いますか?
とんでもない!
「少女時代の後継者」という「名誉ある称号」を得たいと思うだろうか?
冗談じゃない!(笑)
TWICEや少女時代が理想的と言うことは決してないのである。
何もかもが巨大な数字で塗り固められている必要はない。
7年という有効期限があっても構わない。
SISTARのような活動ぶりが
最も理想的ではないだろうか。
それに、最も近い位置にいるのは・・・・
言わずと知れた・・・・

ヨジャチングです!!!!
(それが言いたかったんか〜〜〜〜〜〜い!!!!)爆
真面目な話・・・・
@〜Dの要素を検討してみていただきたい。
ものの見事に満たしているではないか。
Aについては予測するしかないが、CEO自らが宣言している点は大きい。
もちろん、ショービジネス界は浮き沈みが激しい世界であり、何が起こるか分からない。100%安心ということはないが、運営の仕方を常に検証しながら、納得できることは、
安心して応援し続けるための大きな要因である。


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