昨年の12月7日
ソウォンのセンイルでの肖像画のプレゼント。
年を跨いで、ついに完成しました。
更に多くを加筆し、
絵具が完全に乾いたのち細密スキャンして完成披露です。
KYcat画廊 ソウォンの部屋
センイル肖像画 完成披露
(クリックで鮮明に拡大してご鑑賞ください。
これはあくまでサムネイルです。)

それでは恒例、制作過程をお楽しみください。

千里の道も一歩から。
まずは、簡単な下書きです。

テレピンで溶いた絵具で
墨絵のように下書きを仕上げます。

明部、暗部、ハーフトーンを書き入れます。

グラデーションを入れます。

背景や服と肌の色のコントラストに注意して
早めに全体を塗り込みます。

大分、形になってきました。
ここで、もう7日になりました。
「センイル」という締め切りがあるため
とりあえず仕上げなければなりません。

目や口元は最後に描きますが、今回は早めにしました。

筆のタッチは、まだ荒っぽく残っています。
これも絵の味ではありますが、今回は
タッチをより繊細にしてみます。

肌艶の感じが出てきました。
やはり「美人画」は繊細さが大切です。
ここまでが、前回の公開画像までの過程です。
これからが写実画の醍醐味、「細かい加筆」です。

髪の毛を加筆しました。

ちょっと、やり過ぎですね(笑)
ソウォンの澄んだ瞳に、鑑賞者を真っ先に引き付けたいので
他の部分を細密にし過ぎないようにしたいです。

この位が丁度よいでしょう。
朝日を浴びて光る、ソウォンの髪の細い輝きを表現します。

ベージュのセーターの質感も適度に加えます。
ソウォンの長い髪がダウンジャケットの襟の上部に
挟み込まれたようになっており・・・・

それが、下方から再び外へ出ています。
よ〜く観察しないと分からないような点にこだわるのも
写実画の醍醐味です。
まんがや似顔では決して表現できないところ。

髪の間から覗いているのは、反対側の襟の端。
ソウォンは長い髪を無造作にジャケットの内側に入れているので
こうなるのですね。
写実画で細かく観察すればするほど、ソウォンの内面にも
迫っていくことが出来ます。
まだまだ、加筆したいところはありますが、この辺で完成させます。
巨匠、レオナルド・ダ・ビンチは、かの「モナリザ」を
一生かけて加筆し続けたと言います。
写実画を描く者には、巨匠の気持ちがよ〜くわかる・・・・
それでは、もう一度、完成作品をご覧ください。

簡易デジタルカメラでも撮影しておきました。

光の当たり方にむらがありますが
筆のタッチのなめらかさについては、
見た目通りを再現している点もあります。
細密スキャンは、確かに鮮明ですが
鮮明すぎて、
必ずしも見た目通りに絵を再現してくれていない面もあります。
やはり一番は、実物をご覧に入れることですが
それが困難なのがもどかしい所。
以上、ブログ主入魂の
「ソウォンの肖像画、細密スキャンにて完成披露」でした。\(^o^)/

コメント欄の書き込みは
こちら
posted by KYcat at 15:17|
Comment(0)
|
KYcat画廊