ジヨンのソロ「Never Ever[1분1초] 」のMVと音源が
20日に公開されました。
これが中々の優れもの!!早速、MVの熱い分析をさせていただきましょう。
撮影について
撮影は最高に素晴らしいです。スタッフは、私が絶賛したソンミの
「ボルムダル(十五夜の月)」のMVと同じ。
これは優れもののはずだぁ

この通り
「光と影」の使い方が上手い!!

キィライト、フィル、そしてエッジを効かせたバックライト。
基本中の基本ですが、特に白黒映画の照明ではこれを強調する技法が
使われます。

代表的なものとして映画「第三の男」が例に取り上げられますね。

色彩全盛の現在でも、白黒映画の照明で効果を出す技法は
Black and White in Color と言われます。
今回のジヨンのMVはまさに、そのもの。

「ボルムダル」の月夜の照明に共通するものがあります。

衣裳も白バージョンと黒バージョンがあり、
モノクロの効果が非常に美しいです。

そして、鏡がないのに鏡の振付。
鏡の外では黒装束。
鏡の中では白装束。
味なことをやりますねぇ
これは、MVのストーリーにも関わって来ます。

そして、ジヨンの最高にエロい瞬間をGIFでどうぞ。

腰のグラインドが物悲しくもエロい!!
さらに!!
今回のMVのみどころは撮影だけではありません。
ストーリーがまた、凝ってます。ストーリーについて
(ネタバレ注意 SPOILORS AHEAD)

朝、いつものように

ベッドで目覚める私。

起き上がって、朝食の支度。

花に水をやって
金魚に餌をやって

午後は窓辺で、編み物。

でも、何か様子が変なんです。
動きがカクってますね。
これは、立体アニメ効果。
しかも、被写界深度をひたすら浅くして
ミニチュア効果も狙ってます。
ジヨンはまるで「人形の家」の人形のようです。

ややもすると、周りの様子が変わってしまうの・・・・


何もかもが掻き消えてしまって


一面が真っ白になって・・・・

気味の悪い白装束の人物が

こっちを見てる

錯乱状態になりそうな私。

大切に育てている窓辺の花。

毎日水をあげているのに

午後にはかれてしまう。

そして6時20分になると

あ・・・・

雨が・・・・

雨が降って来る。

室内の雨の中、必ずやって来る

傘をさした人影。

「誰だろう?」
じっと見つめても

いくら、見つめても
顔が見えない・・・・

一体誰なの?
物も言わずに去っていくなんて。

見捨てられてしまいそうな思い・・・・
涙がとめどなく流れる。

そして、雨も土砂降り。

こんなことを繰り返している私は一体・・・・
そして、最後に現実が示されます。

ここは精神病院の隔離病棟の一室だった。

届かぬ想いに心を病み
一生幽閉された女の姿だった。

すべては幻・・・・
しかし、一つだけ現実があった。

それは、愛しい人へ想いを届けようと
毎日編んでいた、編み物のマフラー・・・・
見事です!!
見事な「精神病院」オチですね。このラストからすれば、全編の謎が解けます。

あたりが真っ白になるのは、まさに病室の壁。

見つめていた不気味な人影は病院のスタッフ。
女は、一生、病院に幽閉されるという現実を認めたくはなかったのです。
それでは愛しい人に想いを伝えられなくなる・・・・

そこで女は懸命に「日常」を作ろうとしていました。
しかし、すべては幻なので花も枯れてしまいます。
歌詞の一部・・・・
「瞬きする間の夢だと思いたい。
祈り疲れて、また眠ってしまう私。
そして、また何度も同じ悪夢にうなされる。
逃れることが出来ない。」せめてあの人に夢で会えると思っていても
見るのは悪夢ばかり。
もう会えないという現実が私を苛む。

見つめている人物の顔は決して見えることがない。
一分一秒でも、あの人のことを想っていたい。
決して消えてしまうことのない心の証が

毎日続けていた編み物のマフラーだったなんて
何て悲しい、何て美しい
そして、何と儚いストーリーでしょう。

ジヨンの澄み切った瞳の輝きが物悲しくも美しい。
いやぁ これは気に入りました!!
ひたすら暗くて悲しい曲が、大好きな私には
ドンピシャのストライクゾーン。
ソンミの「ボルムダル」で
屈折して、心を病んだ女の話が好きなんて書きましたが
今回のジヨンのMVは
そのものじゃん!!というわけで採点結果は・・・・・
★★★★★星五つの満点で〜〜す。
久々にいいものを見せてもらいました。
映画ファンの私の心をくすぐる
「映画的要素」が満載です。
恥ずかしながら・・・・
私、このMVを観ながら、涙が止まらなくなりました(笑)
こういう話に弱いもので。
そして、ダンスバージョンも出ました。

バックダンサーが手前の
「鏡がない鏡」振付もあるんですね。

これは歌番組のステージがすごくたのしみです♪♪
最後におまけ

ジヨンの部屋の本棚にあった本。
「MAD DOGS」
これは、イギリスのTVシリーズで
サイコロジカルスリラーです。
共通するものがありますね。
posted by KYcat at 20:16|
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T-ara(ティアラ)