2018年03月26日

やっと1位を取ったOhMyGirlだが・・・・2日のカムバックに向けて

2日にカムバックが迫ったOh My Girlであるが
ここで、前作を振り返る。


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(背景にいたモモランドの赤い衣装がやたら目立っていた。)

Infiniteを対戦相手に中々1位を取れなかったOh My Girl。
地上波ではないが、The Showとショーチャンでやっと1位を取った。


以前、「Closer」の絶賛記事を書いて熱いエールを送った者として、
OhMyGirlに思うこと、
そして「歌番組で1位を取ることの意味」
を自由に綴ってみよう。



歌番組で1位を取っても、その先が続かなかった例

Lovelyz
甘ったるーい芸風だったLovelyzにとって
明かに方向転換だった「Destiny」。
効果はじわじわと来るもので、即、大ヒットとなるものではない。
辛抱強く継続させることが重要である。
事務所も「Wow」まで同じ路線を続けたが、
「지금, 우리」では、また以前に戻ってしまった。
賞を取ったのはこちらの曲だったが、
「Destiny」の効果がじわじわと来た結果であることに
気づいたかどうか。何となく以前のままのLovelyzとなってしまい、
ブレークしたとはいいがたい。「Twinkle」でもThe Showで1位をとったが、The Show限定受賞者の様相である。Woolimは準大手であり、
資金源、組織力共にあるのだから、やはりMカか地上波で
取らないと真のブレークではないだろう。

LaBoum
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音源数「116」?
こんな少ない数字でミューバンの賞がとれちゃうの?
そっちの方が記録的かもしれない。
対戦相手がIUであった。
@大物がIUとの対決を避けたこと。
AIUにしては、出だしで音源が伸び悩んだこと。
これらによりLaBoumでも対抗できる状態だった。微々たる音源数でも
賞を取った要因は、ミューバン特有の「放送点数」である。
ミューバンMC、そしてドラマなど、
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ただ1人、ソルビンが大車輪の活躍でもぎ取った点数だった。
とは言え、ソルビンもそうは活躍できない。
ショービジネスの世界、袖の下次第でどうにでもなるTV出演。
袖の下の資金が尽きれば、出演数も減ってしまう。
LaBoumは、それ以来、歌番組で1位を取れていない。

歌番組で1位を取ることの意義
よく「歌番組で1位を取ることがすべてではない」という言葉を耳にする。K-POPファンが何を言うのも自由だが、もしこれを制作者や事務所側が言ったとすれば、それは「負け犬の遠吠え」以外の何物でもない。
歌番組で1位を取ることの最大のメリットは、ウェブニュースなどで
必ず一面で報道されることにある。
これは大きな宣伝効果となる。海外コンサートでの紹介でも「1位」が
あるとないとでは大きく違う。
2位では無視されるから駄目だ。1位でなければ意味がない。
どんなに小さな番組でもいい。「1位」である限り、
そのアイドルグループの躍進には大きな影響があるのだ。
資金力のある事務所が、例え自社買いをしてまで
数字を増やそうとするのには、これだけの意味があるからである。

ガオンチャートは絶対的データと言えるか?
全ての音源数を漏らさず合計したガオンのデジタル点数。
これがK-POPアイドルの実力と結果を示す絶対的データかと言うと、
そうとも言い切れない。
デジタル音源数について、音源による収益は少ないもので
産業を成り立たせる力と言う意味では弱い。
テレビ局によっては集計を、主だった音源(メロンなど)に限ることもある。
モンキーやオーレなど小規模なものは切り捨てるのである。
Instizのパーフェクトオールキルにしても、モンキーだけが1位でないために達成できずでは、PK自体の意味が疑わしくなる。現在ではオーレ、モンキーは省略されている。つまり「1票」に格差があるということだ。
単純集計にそれほどの絶対性があるかどうか。
Physical数となるともっと疑わしい。数字が大きければ力は強いだろうが
韓国でのCD産業自体が衰退している中、
大手事務所の自社買いや、巨大なファンダムによる共同購入、
しがらみ購入強制(笑)・・・・
結局それは事務所とファンダムの資金力と組織力を表しているにすぎず、
アイドルのアーティストとしての実力を反映しているわけではない。
重要なのは、本当に人々の心に残る音楽を造ったかどうかである。
それは単純なデータ集計だけで判断できるとは限らない。

日本においてK-POPアイドルファンなど、ごく少数派である。
幅広いジャンルのK-POPの中で
アイドルファンの総数自体、韓国音楽市場で
どれだけの割合を占めているだろうか。
さらに広げれば、日本の北海道を一回り広くした程度の面積の国の音楽市場自体、どれほどの規模と価値があるのか。(訂正 巻末注釈)
国、人種、民族を超えた音楽の価値という意味でも
どれほどだろうか。
まあ、そんなことを言えばきりがない。
韓国国内限定の数字ばかりにこだわるファンの了見の狭さを
少々皮肉ってみたかっただけである。(笑)

視聴率低迷でも継続する歌番組
歌番組はK-POPアイドルと密接な関係があり、
華やかさの象徴でもある。英語圏向けのアリランの番組も含めれば
一週間に7種類もの番組があり、K-POPは大いに盛り上がっているかに見える。
しかし・・・・
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タグ:Oh My Girl
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2017年11月07日

最後のシスターに思うK-POPアイドルの理想的な花道の去り方


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2017年6月4日の人気歌謡を最後に、SISTARは7年に渡る活動を終えた。
数あるアイドルの解散の中では、珍しく後味のよい終わり方だと思う。
最後のステージは、物々しい解散コンサートではなく、歌番組であった。
まさに、理想的なK-POPの花道を去ったと言えよう。
その理由を分析してみた。


@ブレイブサウンドという
オリジナルカラーが
初めから定着していた点


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デビュー曲「Push Push」から大ブレイクの「Alone」まで、ほとんどの作曲は勇敢な兄弟で固定していた。もう一つのブレイブガールズと言ってもいいくらいである。作曲家と共に歌手も成長していくと言うことは、アーティストとしての進化でもあり、時空を超えて作品を残すことにつながるのである。目先の数字さえ稼げればというアイドル活動とは一線を画すところである。
ところが・・・・
「LovingU」あたりから様子が変わってきた。「Give It To Me」のようなブレイブサウンドもどきを歌っている頃はまだましだったが、「二段横蹴り」の洋楽もどきを歌い始めてから、いわゆる「誰が歌っても同じ」になってきたのだ。
これはシスターの危機であった。
ヒョリンも「黒人歌手もどき」を意識し始めた。
「もどき」は本家には勝てない宿命にある。

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本物に比べたら肉体のボリュームも声量も、
そして黒さもかなうわけがない。

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MV
そんな中、「I Like That」で原点回帰をした。これは勇敢な兄弟による曲ではなかったが、明らかに初期の雰囲気に戻っていた。ブレイブサウンドもどきかもしれないが、その本家がもどきを歌う分には、全く問題はない。そう、シスターはブレイブサウンドの本家。これが定着していた点は非常に重要である。

これで、初期からのガチペンから、もどき以降の一般ファンまで、すべてのファンを裏切ることなく楽しませることに成功したのだ。


Aメンバーチェンジがなかった
人数が4人と少ないとはいえ、Girl’s Day、Stellarなど早くからメンバーが変わるグループは多い。作曲家を初めとした「チームSistar」のカラーが早くから確立していたからこそ、メンバーを変える必要もなかったのである。
極端なセクシー路線への転向も必要ない。
Sistarは初めからお色気路線だった。
ヒョリンは歌姫として君臨していたが、ソユのデュエットが大ヒットしたこともあり、シスター歌姫の双璧としての存在感は大きかった。ボラは「可愛い系」好きのファンの心をとらえ続けた。ダソムは目立ったソロはなかったが、だからと言って彼女の存在感が小さくなることはない。ヒョリンと対照的な、色白な肌と豊満な胸、東洋美人ぶりは際立っていた。
人気の有無、ソロ曲のヒットなどの違いで、「チームSistar」がメンバーの扱いの量を減らすようなことはしなかった。全員、万遍なく活動したのである。だからこそ、メンバー4人も、事務所との方向性の違いや、不平不満を抱くことなく、円滑に活動し続けることが出来たのだ。


B「恋愛発覚や宣言」なし
噂や説、そしてメンバー自ら一般恋愛論としてTV番組で「語る」ことはあっても、宣言はなかった。ボラが解散後に発覚したので、それまで色々あったろうが、決して発覚しないように、ファンには気を使っていたに違いない。
どうせK-POPファンの多くは女性ファンだから、恋愛宣言したところで人気に支障はあるまいと、女性メンバーの恋愛には敏感で傷つきやすい男性ファン、特に独身男性ファンをなめてかかると、少女時代みたいになってしまうぞ(爆)


C韓国TV番組に、出演し続けた
Sistarは音源女王であり、アイドルと同時にアーティストとしての性格が強い。アイドルから始めた歌手でも、音源女王的な側面が強まると、歌番組などに出演しなくなることがある。
(某「妹」系ソロ女性歌手のように)
音源の数を稼いでいればよいというものでもあるまい。(実際、韓国市場での音源売り上げによる収益は微々たるものである。)
アイドルから始まったなら、華のあるTV番組で適度に活躍することも大切である。Sistarは、アーティストでありながらも、TV番組にしっかり出演し続けた。


D日本市場に対して距離を置き続けた
予定、計画はあったが、Sistarが日本市場へ進出することはなかった。ブログ主が常に書き続けていることだが、日本市場には、K-POP女性グループを本質的に狂わせてしまう何らかの「毒素」がある。単に、日本の商売人に都合のよいように利用されるのみならず、日本のファンの皆さんと「温かい交流」をすることによって、骨の髄まで日本化してしまうことで、「内部崩壊」してしまう例もある。(少女時代はその典型)。
活動をコンスタントに継続したいなら、日本市場には距離を置いた方が身のためなのだ。Sistarはそれを実現した数少ないスター歌手である。進出を試みて失敗したという汚点すらないのも気持ちよいものである。
(某「妹」系ソロ歌手と違って)←くどい!!(爆)


以上が、ブログ主が分析する「SISTARが理想的な花道を去れた」主な要因である。

ここで・・・・
現在、K-POP界一線で活躍する女性アイドルのなかで、
誰が最も「理想的な花道を去れる」だろうか。
そもそも、
理想的なK-POP歌手とは何かということにもかかわることである。
果たして少女時代が最も理想的かと言うと、甚だ疑問である。

あなたの愛するアイドルが
少女時代のような顛末をたどりたいと思いますか?
とんでもない!
「少女時代の後継者」という「名誉ある称号」を得たいと思うだろうか?
冗談じゃない!(笑)
TWICEや少女時代が理想的と言うことは決してないのである。

何もかもが巨大な数字で塗り固められている必要はない。
7年という有効期限があっても構わない。

SISTARのような活動ぶりが
最も理想的ではないだろうか。






それに、最も近い位置にいるのは・・・・






言わずと知れた・・・・






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ヨジャチングです!!!!
(それが言いたかったんか〜〜〜〜〜〜い!!!!)爆


真面目な話・・・・
@〜Dの要素を検討してみていただきたい。
ものの見事に満たしているではないか。
Aについては予測するしかないが、CEO自らが宣言している点は大きい。




もちろん、ショービジネス界は浮き沈みが激しい世界であり、何が起こるか分からない。100%安心ということはないが、運営の仕方を常に検証しながら、納得できることは、
安心して応援し続けるための大きな要因である。




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タグ:SISTAR
posted by KYcat at 14:13| Comment(0) | K-POPを語る

2017年11月06日

相次ぐK-POP女性グループ解散に思う「アイドルを愛する」って何だろう


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シスターが花道を去り

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少女時代の8人体制が崩壊し

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10周年記念の「Holiday」は、
一週間で打ち切りという惨敗に終わり

マイナーだが、SPICAが突然解散し・・・・
Bestieは、予定通り飼い殺しとなり・・・・
崖っぷちアイドルの救済番組「The Unit」が登場し・・・・


K-POPアイドル界も、大きく様変わりしている。
様々なファンの反応がある中、
本ブログ主特有の観点から、語ってみたいと思う。


「アイドルを愛すること」を語る時に、常に重要なテーマは、次の二つ。


@女性アイドルという商品を愛すること

Aアイドルという職業をしている
1人の女性を愛すること


アイドルファン活動をしている者にとって、この二つを区別して理解しているようで、実は分からなくなっていることがある。それ次第で、この大きな変化に対する反応も様々なようだ。

アイドルを愛するって何だろう
アイドルファンと呼ばれる人々の大多数は@である。
アイドル愛は全て「商品」に向かっている。ファンに言わせてみれば、アイドルに対するときAのように「1人の女性として愛する」のは無理であると初めから分かっており、諦めている。ファンである以上、アイドルとプライベートで仲よくなれるわけがない。だから、「ファンとアイドル」という関係に徹するしか選択肢はない。
そこでファンが執着するのは、
アイドルとの距離を狭めていくことである。
商品は基本的にCDや音源であり、TV番組の画像である。まずそこから始まるが、ファンは常に「生」の方が価値があると思っている。コンサートに通う。ファンイベントに積極的に参加する。握手会の握手を何度も繰り返し、名前を覚えてもらう。ソンムル(贈り物)を送って「返し」が来たとSNSで自慢する。金を掛ければかけるほど、商売人の利潤に貢献する。それを分かっていてもやめることはできない。
もはや、「商品」に徹しているはずが、いつの間にか「1人の女性」に夢中になっている状態と同じである。にもかかわらず、そのことに気づかなくなってくる。両者の区別も曖昧になってくる。
炎天下の行列に並び、長時間の労力に耐えながら、ひたすらアイドルとの物理的接触という見返りを求めていく。これだけ愛を尽くしたのだから、アイドルのほうもファンへの愛は同じものだと思い込む。「すべてはファンの皆さまのおかげです。」というアイドルの挨拶があたかも「アイドルも自分と同じようにファンを愛してくれている」と思い込む。
ところが・・・・

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posted by KYcat at 12:31| Comment(0) | K-POPを語る